活動報告

カテゴリー : 宮城県石巻市雄勝

東日本大震災から4年

支援者の皆様こんにちは
いつも温かいご支援ありがとうございます。
東京サポート本部の佐々木です。

東日本大震災から4年目を迎えました。
被害を受けられた皆様に謹んでお見舞い申し上げます。

そして支援をしてくださいました全国の皆様に心よりお礼申し上げます。

皆様から届けられた心のこもった支援物資、励ましのお言葉、子供達へのプレゼントは、
被災された方々の心の支えとなり喜ばれております。収入のないご家庭、生活の厳しい
方々のところに、有り難くいただきました。
本当にありがとうございます。

震災から4年経ち、三陸鉄道全線再開など明るいニュースもありますが、沿岸部の地域の
方からは、あまり復興が進んでいないというお話もいただいております。

復興の進み具合について

雄勝町の状況としましては、計画変更や復興資金不足などで遅々として進まず被災ゴミが
なくなっただけのような感じで、地元住民の皆様はだいぶ以前から諦めムードになって
いるとのこと。

これからどうなるのか、不安な毎日を過ごされているとのことでした。

北上町の状況としましては、「北上、南三陸は復興住宅の完成は まだまだ先になりそう。
土地を確保して新築した方々はほんの一握り。ここにきて全然前に進まず足踏み状態です」
とのことです。
北上町代表の武山さんとしては「予算が足りないのもありますが、予算の使い途が一番の
問題かと思います。優先順位がめちゃくちゃです」と考えているとのことです。
(北上町の状況は3月13日に追記しました)

大槌町の状況としましては、津波で削られた地盤に3Mの盛り土をするのにあと2年は
かかるらしく地盤を固め終えてから建築に入るので、まだまだ復興できるまで時間が
かかりそうです。

建物を建てるための土地が限られているので、所有者のわからない山を勝手に削るわけにも
いかず、住居と働き口を得るため人口流出が進行しているとのことでした。

また、外部から来た資本力のある業者さんが土地ごと買い占めて建築仕事を受注しているので、
昔からの地元の業者さんに仕事が回って来ないという状況が続いています。
現在は建築関係以外は思うように商売になっていないので、人口が減ってゆく中、昔からの
お店を存続させることはかなり厳しいそうです。

電気屋さんでも大工の仕事を受けるなどして、本業以外の仕事をしないとやっていけない
くらい厳しい状況なので、若者チームが協力しながら、仕事をなんとかまわすように頑張って
いるそうです。

大槌町から、若者チームが仕事するための中古トラック(小型の2tダンプ)と、
大工道具(マキタの新品工具)が欲しいというご要望が上がっております。

現在、支援を必要としている世帯数は、

雄勝町 70世帯
北上町 40世帯
大槌町 高齢者4世帯とクラブ活動の子供達

となっていて、昨年とあまり変わらない状態です。

今後の祈望の支援活動についてですが、現在はアマゾンの「ほしいものリスト」からのご支援と、
メールでのご連絡、被災地への直接のご支援を細々と行っているような状況です。

現在、本部の方が以前のような活動が難しくなっており、東京サポート本部と被災地の代表とで、
しばらくこの形で継続していこうと思っております。
引き続きどうぞよろしくお願いいたします。

祈望代表の金野より

「震災後は、全国から様々な業者が仙台や仙台近郊にも進出してきましたが、震災から4年経って、今では多くの業者が撤退していきました。
震災後、人の足元をみて理不尽な施工をしていた人達も淘汰されはじめてきました。
仙台や仙台近郊の復興は進んでいますが、宮城県では、雄勝と南三陸に関しては今後も復興は相当厳しいと思います。
祈望としては、復興住宅がどんどん完成すれば、仮設住宅から復興住宅への引っ越しの際に必要となる中古家具の支援などで役にたてると思います。
引き続きどうぞよろしくお願いいたします。」
 
いつもご支援くださいます、継続的に支援してくださる皆様に感謝申し上げます。

 

東京サポート本部 佐々木
 

収入がなく厳しい生活を強いられているお年寄りの世帯が約40世帯ほどあります。子供たちに
関しては約80名おりますが、私が度々訪問している中では約20名おります。支援も減ってきて
いるなか、私自身も以前程の範囲を回りきれないのが現状です。風化をさせない為にも、支援を
続けて頂けるまでは動ける範囲で動き続けていきたいと考えてます。少しであっても応援を
いただければ力になります。今後ともよろしくお願い致します。
 

北上町代表 武山英明

3月13日に代表と北上町の武山さんからのメールを追加掲載しました。

Posted in 宮城県石巻市北上町, 宮城県石巻市雄勝, 岩手県大槌町, 復興の様子 |

震災より三年を迎えて

支援者の皆さま
いつもありがとうございます。
代表の金野です。

震災から3年が経ちました。
いま、被災地に立って感じることは、復興にはほど遠いなぁというのが本音です。

震災後は、日に日に瓦礫が撤去されていき一日一日、目に見えて変化がありました。

ある程度、瓦礫が撤去されてからは、被災地ではまるで時間が止まってしまったかのように感じます。

現在の雄勝町の様子


写真は、現在の石巻市雄勝町の中心部です。
小学校、中学校、商業施設は解体され、商店や住居も無くなりました。
商業施設も学校も働く場もないので、若い世代は生活が成り立たず、やむをえず町を離れました。

また、瓦礫撤去等、一般の方々でもできるような仕事は無くなり収入が途絶えました。雄勝町に限らず沿岸地域では男手や職場を失った方々も多く、年金や失業保険に頼らざるえない状況が続いています。
蓄えは減り、苦しい生活を続けている方々が、まだまだたくさんいらっしゃいます。

地域によっては、震災直後の状況に戻ってしまったところもあります。
仮設住宅によっても、水道の消毒が強すぎるところもあり、体を洗ったり物を洗ったりはできますが、ご飯を炊くと黄色くなり臭いもきつくなるので、炊飯、飲み水、料理にペットボトルの水を利用しています。
私たちがご協力させていただいている沿岸地域の方々は、現在、水、トイレットペーパー、味噌、醤油に一番困っています。
定期的に移動販売車が来てくれるそうですが、水やトイレットペーパーは特に足りていません。

被災地の復興は、現在、大手ゼネコンが多くの事業を請け負っていますので、地場の業者さんが苦戦を強いられています。
大手ゼネコンは、宮城県外に本社がありますので、被災地でいくら復興事業があったとしても事業者からの税収は地元の自治体には入りません。

住居に関しても、津波の届かない高台への移転の話がなかなか進まない状況で、新たな生活を始めようにも住む場所すらありません。このような状況が、長く続いているため人口流出に歯止めがききません。

被災地では、たくさんの問題が起きていますが、自治体と民間がもっと連携しなければ、この停滞感は改善できないと思います。

私たちが、被災地にできることは、ごく小さく限られてきていますが、風化させないよう改めて頑張らなければと感じています。
まだまだ、支援を必要としている方々も多く、皆さまにはどうか引き続きご支援をお願い申し上げます。

今後ともどうか宜しくお願い致します。

 
代表 金野文武

Posted in 宮城県石巻市雄勝, 復興の様子 |

今年も皆様からのご支援に感謝いたします!

支援者の皆様こんにちは
いつも温かいご支援ありがとうございます。
東京サポート本部の佐々木です。

2011年3月11日の東日本大震災から、あっと言う間の1年10ヶ月でした。
今年も全国の皆様からたくさんの温かいご支援を頂戴いたしました。本当にありがとうございました。

個人様、団体様、企業様、たくさんの方が遠くから被災地に足を運んでくださいました。
お心のこもった支援物資も各地に直送いただきました。
被災されたご家族から「少しの物資でも、1つ1つ本当に役に立っています、有り難いです」と感謝されております。

12月の選挙で政権が変わり、これで被災地の復旧・復興が1日も早く進むことを期待しています。
また、マスコミには必要な情報、正確な情報、正しい報道が伝わるように、広告費目当てでない報道を心がけてほしいです。
震災の余震が続いているようですが、来年こそ平穏安泰な日々が訪れますように心からお祈り申し上げます。

皆様どうぞよいお年をお迎えください。

東京サポート本部 佐々木

 
選挙前にいただいていた雄勝の大槻さんのメール、昨日(12月30日)北上町の武山さん、岩手県大槌町の土沢さんからいただいたメールを掲載します。
__________________________________

いつもお世話様です 大槻です
支援者の皆様には2年近くにわたって大変お世話になり有り難うございました。

千秋様からのみかん一昨日(11月23日です)到着いたしました。
とても美味しいみかんでお分けした方々が喜んでおりました。
よろしくお伝え下さい。 また、当地の現状をご報告いたします。

震災後佐々木さんがお越しになられた時点と何ら変わりなく、時だけが過ぎております。
ちょっと進んだといえば道路補修くらいなもので、震災のがれきはあっちに移動こっちに移動といった感じです。

高台への移転場所もまだ決まらず役所が約束のできない説明会を何度も開き、その度に決めたことが反故にされ、いらだちと焦りだけが残り、この頃では説明会に参加する人も少なく政治が悪いのか政府が悪いのかこれならいっそ勝手にさせてもらえば復旧が早いなどとあちらこちらから聞こえてきます。

マスコミや新聞等は、ほんの一部の仮設商店街をクローズアップして復興したかの様な報道で皆さんうんざりしています。政治家は選挙に夢中で選挙公約も消費税やTPP で今では政争の具にもならなくなった 東日本大震災、また原発問題も被害者のことはさておき反対か賛成かだけに焦点が向いている様な現実を今更ながらがっかり致しております。

仮設住宅に住んでいる人たちはみんなこの地から離れようとはしません、いや、離れられません。
なぜなら今後の生活ができないからです、高齢者が多いこの地はちょっと離れた都会にはお金がかかって行けないし、この地であれば復興住宅にお世話になりたいという思いがあります、が、国民年金者が多いこの地の人たちは役所が示す住宅の予定料金が高くまた5人家族でも3DKで広い家にも入れません。料金を払い入居するのに世帯人数で決められ大変困惑しております。

そんな中、ここの被災者が仕事をして今後の高くつく生活に役立てようと一生懸命に働いている地元の建設会社も大手ゼネコンに仕事を取られ、被災者雇用も侭にならなくなって来ております。
役所に行っても、県の指示だからとか言っているし、たのみの議員さんたちはゼネコンにべったりで、全国各地から一生懸命、我々の再興を願い支援してくれている皆さんに申し訳なく思うこの頃です。

それでもなんとかしなくてはなりません、前向きに頑張りますのでこれからもご支援の程よろしくお願いいたします。

支援者の皆様、どうぞ良いお年をお迎えください。

                                雄勝仮設森林団地 大槻敏也 

________________________________

今年一年 大変お世話になりました。
継続的なご支援に、北上地区一同、感謝の気持ちでいっぱいです。
来年もよろしくお願い致します!!
支援者の皆様、良いお年をお迎えください。m(__)m
北上町代表 武山英明

________________________________

震災からもうすぐ2年がたちます。沢山の皆様のお陰で、ご支援を頂いている世帯も小世帯になりました。
本当に有難うございます。

震災から本年度に渡り、祈望の大槌町代表としてご支援頂きました物資の取りまとめを行いました。

自身の体調不良も重なり、厳しい状況の中でも皆様のあたたかいお言葉、ご支援で沢山の笑顔が生まれました。
子供達~高齢者の方々に、絆のお力で勇気と希望を頂きました。私自身、皆様のあたたかいお気持ちにもうすぐ2年が経過する状況で、このまま甘えてご支援を頂いて良いのか本年を言うと悩んでいます。

そして何より、生命の大切さ、震災で分かった、自然災害の恐ろしさを、これからの世代の方々に教えて行かなければなりません、しかし正しい答えは見つからないまま、進んでいる自分たちに不安を感じます。はっきり言って正当な答えは見つからないと思います。

その中での、皆様のご支援、そして祈望のスタッフの方々のサポートに感謝しつつ新年を迎えたいと思います。
来年は、一歩でも復興が進み、町内の皆様の悲しみが減り、笑顔が増える事を願って新年を迎えたいと思います。
本当に沢山のご支援感謝いたします。有難うございました。

大槌町代表 土沢孝弘

Posted in 宮城県石巻市北上町, 宮城県石巻市雄勝, 岩手県大槌町, 支援活動 |

17時29分に発生した地震の影響

支援者の皆様こんにちは
いつも温かいご支援ありがとうございます。
東京サポート本部の佐々木です。

12月7日17時29分に発生した三陸沖を震源とするM7.3の地震の、被災地への影響ですが、岩手県大槌町の土沢さん、宮城県石巻市雄勝の大槻さん、それに宮城県石巻市北上町の武山さんより状況をメールで知らせていただきました。

土沢さん ”家族は皆避難しました。わたしは、高齢者を落ち着かせるため、
     浸水地区に残っています。ビビります。”
その後19時55分に再度メールをいただきました。
     ”解除で一安心です。命の大切さは震災で感じたのですが、体の不自由な方、
     移動手段の無い方々をそのままに出来ないですね。こればかりは、永遠の課題かも、
     正答など無いのかも。改めて気を引き締めて生活します。”

大槻さん ”現在津波が若干1m位がいったり来たりしています。ご心配お掛け致します。”
     (18時20分頃)
武山さん ”警報解除。道路には津波が到達しましたが大丈夫でした。”
     (19時30分頃)

とのことでした。今のところ大きな被害は確認されていないようです。

東京サポート本部
佐々木

※20時35分に内容を更新しました。

Posted in 宮城県石巻市北上町, 宮城県石巻市雄勝, 岩手県大槌町 |

心援隊びわこ様から支援物資

びわこの皆様と当団体スタッフ

雄勝町にて現地ヒアリングの様子

支援者のみなさま
いつもありがとうございます。
副代表の倉田です。
 

7月15日、滋賀県に本部を置く、被災地支援チーム 心援隊びわこ様から下記の沢山の支援を頂きました。
今回は、北上町にお届けしました。
 

支援物資一覧
トイレットペーパー  多数
水          30箱
洗剤         多数
お米
缶詰         多数
カップラーメン    多数
野菜類        多数
ジュース
調味料
結露防止シート
 

びわこ様は今後も当団体と協力し、生活物資を中心に支援して頂けます。
びわこ様に支援して頂いている皆様にも感謝申し上げます。

    

Posted in 宮城県石巻市北上町, 宮城県石巻市雄勝, 支援活動 |

雄勝町、北上町の皆さんからのお礼メッセージ

支援者の皆様こんにちは
いつも温かいご支援ありがとうございます。
東京サポート本部の佐々木です。

震災から1年を迎え、被災地沿岸部ではここ数日慰霊式典と一周忌で多忙な日々となりました。

雄勝町と北上町の皆様から感謝のメッセージをいただきました。

市街中心部からかなり離れているため、震災直後も今もなかなか支援の届きにくい地域です。
特に今年は寒さも厳しく、厳しい生活が続いていますが、なんとか1年目を迎えることが
できました。

本当にありがとうございます。
今後ともどうぞよろしくお願い申し上げます。

大地を守る会さまより届いた野菜を仕分けしています。いつもありがとうございます


送っていただいた衣服を試着しています。沢山の方からお送りいただきました。ありがとうございます


住人の一部ではありますが年末に親睦会を開きました


送っていただいた物資で料理を作り、歌手の方に来ていただきました

3.11から一年が経ち、一から出直しで一歩一歩前進して
参りましたが、無からの出直しかと失望と無念の中、
全国各地からの支援を頂き希望に向けた歩みに加速することが出来ました。

また、見ず知らずの者の為にこれ程までの支援を頂き
一同皆感謝と敬愛の念にかられ、涙なくして、また、
口を揃えてよろしくお伝えくださいと申しておりました。

東北の人間は我慢強さが有り苦しみには強さを見せますが、口下手で感情を上手く伝えることは出来ません。

これからの我々の立派な復興でお返ししたいと思いますので、これからも御支援の程よろしくお願い致します。

 
雄勝町代表 大槻敏也

支援者の皆様

家族の一周忌や追悼式典で多忙な日が続き、ご挨拶が遅れました。

あの未曾有の震災から一年が過ぎましたが、まだまだ皆様の力を借りずにはいられません。
先が見えなく不安な毎日を過ごしている方も沢山いらっしゃいます。

辛く苦しい一年でしたがみんな少しずつ楽になることを
信じ、一生懸命前に進んでいます。
もう少し皆様の力をお貸し下さい。

今の被災地で頑張れる大人の起爆剤、これからの未来を
背負う子供たちへの協力をお願いしたいと思います。

これからも暖かく見守っていて下さい。
よろしくお願い致します!

 
北上町代表 武山英明



 

Posted in 宮城県石巻市北上町, 宮城県石巻市雄勝, 復興の様子 |

被災地の近況をお知らせします

支援者の皆様こんにちは
いつも暖かいご支援ありがとうございます。
東京サポート本部の佐々木です。

被災地では雪も積もり毎日平均マイナス6度前後の氷点下の気温が続いています。
インフルエンザも子供たちの間で広まってきているそうです。支援者の皆様も体調管理にどうぞお気をつけください。

大地を守る会様から加工品のご支援をいただきました。 いつもありがとうございます。


どれも「味が濃い」と大好評です

こだわり食品の大地を守る会様から、雄勝、北上、大槌町の3カ所に加工品が到着して、有り難く分配いたしました。
生活支え合いあおぞらの渡部様秋元様から衣類、
海老澤さまから衣類、
松戸さまからミニカップ焼きそば、チョコ、
山本様からコンタクトレンズ、
萩原さまからお菓子、スープ、カイロ、
奥田様からクッキーチョコレート、
三菱商事ユニメタルズ様からカメラ、お菓子、カレンダー、レトルト食品、
ちば様から手編みのマフラー、
帶川さまからカップうどん、焼うどん、
岡山の松尾様からカイロ、レトルトカレー、
柏木さまからお茶、のど飴、
別府様から衣類、
藤村さまから食品と生活用品、
アバディーン投信投資顧問株式会社様から衣類、子供用玩具、
文具、生活用品など
佐藤さまから衣料品、
AmazonJapanからご購入くださいました匿名の皆様からカップ麺、お茶、洗顔クリーム、ミネラルウオーターなど、沢山のご支援ありがとうございました。

先が見えない不安を抱える中、とても有り難くて涙を流す方々もいらっしゃったそうです。

さて、現在の被災地の近況のご報告です。雄勝、北上、大槌町の方々へ電話で伺った内容です。

昨年は震災直後からしばらくは、沢山の方々が炊き出しやイベントなど被災地で復興の太鼓や踊りや歌などが催されましたが、被災者の方々からすると、実際の所「食べられる」「仕事を得る」ことに繋がらないので全国の皆さんからのお気持ちは有り難いけれど、複雑な心境のようです。
新聞やTVではどんどん復興しているように報道されていますが、本当は被災地の1割にも満たないごく一例でしかないのだそうです。

漁業関係のがれき撤去もほぼ終了したため、がれき撤去の仕事も無くなり女性も男性も内職仕事をしていますが、ミサンガ等をつくってはいるものの、1日二千円前後の収入にしかならないので生きて行くのがとても大変だとおっしゃっていました。

沿岸部から1時間くらいバスで行った所に、電子部品の工場が再開したのでそこに勤めに行く方もいますが、交通費やガソリン代もかさむので通勤が大変で収入から通勤費を引くとほとんど残らないが、何もしないよりは、ということで、頑張っていらっしゃるそうです。しかし、生活を再建するにはやはり厳しい状況です。

昨年宮城県沿岸部の商工会が、地元の商店のために仮設店舗をつくろうという計画を立て、11月にオープンする予定でいたのですがなかなか場所が決まらず、12月にやっと場所が決まったものの、5坪で家賃が5万円とのことで入店出来る店舗が集まらず、まだ先になるのではという状況です。

せめて最初の1〜2年位は家賃無料にしていただければ家賃分で人を雇えるのに、と地元の方々が町の家賃無料か、低価格にしてほしいと商工会と交渉しています。
(1月31日追記:最終決定された家賃は7万円。仮設店舗なので解体する費用2万円も毎月被災者に負担してもらうということになったらしく、最終的に誰も入店出来る人がいないという状況になってしまいました)

沿岸部はさらに地盤沈下で、いまだに埋め立てが進んでいないこともあり、いままで商店街が沢山あった場所が、今は海の中になってしまいました。
1月23日は大潮だったので、国道45号線沿いにみるみる海水が流れ込んで来て、満潮時は完全に冠水したそうです。
満潮になると地盤沈下した沿岸部は危険な地域になります。

高潮で街の中心にある主要幹線道路(R45)に海水が流れ込む直前の写真です。 南三陸町志津川保育所から撮影

お店を出すにも場所が無く、補助金の申請も通らずで、地元の商店は事業を再開出来ずに苦しんでいます。

蓄えも底を尽きる寸前なので、なんとか早くよい場所を見つけて再開したいと思い銀行に融資を頼んだり金策をしていますが、工場も家も流されてしまった事業主には、銀行はお金を貸してくれません。

補助金も通らず、仮設店舗にも入店出来ず、お店を再建したくても場所が無く(地主や大家さんが行方不明で手を付けられない場所もたくさん有り)資力のあるうちなら何とかなったのですが、時間が経てば建つ程難しくなってきました。

被災地応援ファンドというものもすでにありますが、支援を集めるにはなかなか難しいものがあるようです。

事業を再建したい方々の熱意に賛同し、投資か寄付してくださる方がいれば再建の一助になるのでは、と考えていますが被災地の企業さんと協力して、被災者側も支援側も時間と体力の勝負になると思いますので、強い意志で取り組むことができればと思います。

今年は失業保険も切れる人が出始め、会社を解雇された方は収入が無く、パートや内職を掛け持ちしても収入が半減して、震災からの疲労とストレスで体調を崩され、働けない方も増えています。
支援も年をまたいだことで、全体的にかなり減ったそうなので、昨年より厳しい生活になってきています。

被災地の方々はまた3月11日がやってくることが、精神的に非常にきつい、怖いと感じて今の日々を送られています。その中で、毎日のようにこのように支援物資を送り、心を寄せてくださる方がいることが、心の支えになっているそうです。

被災地の皆さんの予想では、雄勝、北上、南三陸、気仙沼、女川あたりの沿岸部は復興計画、整備もなかなか進んでいないので、あと1年か2年は生活基盤を支える生活支援が必要なのではないかと感じています。
生活出来ずに、他の土地に出て行かれる方々も増えてきているので、コミュニティがなくなり、町自体が消えるのではないかという心配もあります。
被災地の雇用もつくらなくてはならないですし、さらに大変な一年になりそうですが、今後とも引き続きご支援のほど、どうぞよろしくお願い致します。

一日も早く、皆様からのご支援におこたえできるように、皆で力を合わせて頑張ります、とおっしゃっていました。
今後とも被災地の皆さんへの応援をどうぞよろしくお願い致します!

東京サポート本部 佐々木

Posted in 宮城県石巻市北上町, 宮城県石巻市雄勝, 岩手県大槌町, 復興の様子, 支援活動 |

年末年始にかけてのご支援、ありがとうございました

大地を守る会様からのお餅セット


大地を守る会様からのお餅セット 皆様ありがとうございます


復興市場様からのストーブ

支援者の皆様こんにちは
いつも暖かいご支援ありがとうございます。
東京サポート本部の佐々木です。

昨年末、大地を守る会様からお正月用のお餅セットをご支援いただきました。
ニンジン味のお餅と白餅のセットで、大槌町に20セット、雄勝町に550セット、北上町に550セット到着いたしまして、皆様にお配りいたしました。
3地区とも大好評で、勿体ないからと冷凍して、少しずつ頂いているそうです。
ニンジン嫌いの子供たちはニンジンの味が濃厚なので食べにくかったようですが、ニンジン好きには美味しくて大好評だったそうです。

震災でたくさんの方々が亡くなられたので、お正月はできませんでしたが、餅を食べ力をつけ皆様から元気をもらい この冬を乗り越えようと頑張ってるそうです。

また、沢山の皆様からもご支援をいただきました、本当にありがとうございました。

生活支え合いの会「あおぞら」様から
毛布、ホッカイロ、冬もの衣類、防寒具、
渡部様から石鹸、
金子さまからお餅、レトルト食品、ホカロン、入浴剤、洗剤、
山下さまからお布団、加湿器、ファンヒーター、
萩原さまからお蕎麦など年越しセットとお餅、食品、ホッカイロ、Boxティッシュ、
復興市場様からストーブ、
三菱商事ユニメタルズ様からカレンダーと手帳、
奥田様からラーメン、玄米、チョコ、クッキー、パソコン、
清水さまからコートとマフラー、
放生さまからお塩、
長坂さまから布団乾燥機、
小澤さまからオフィス支援でレーザープリンター、
岡山県の高田様から衣類と雑貨、
山本さまから洗剤類、
AmazonJapanからご支援くださいました匿名の皆様からミネラルウオーター、カップ麺、生活用品のご支援をいただきました。

おいそがしい年末から年明けてからも沢山のご支援に感謝申し上げます。
今年もどうぞよろしくお願い致します。

東京サポート本部 佐々木

Posted in 宮城県石巻市北上町, 宮城県石巻市雄勝, 岩手県大槌町, 支援活動 |

皆様のご支援に感謝致します!

支援者の皆様こんにちは
いつも暖かいご支援ありがとうございます。
東京サポート本部の佐々木です。

2011年3月11日 PM2:46 M9.0 日本の観測史上最大の大地震、千年に一度と言われた東日本大震災。
大津波、大地震、福島原発事故、風評被害、被災地の惨状と復興の進まぬ被災地の現状に日本中が大きな悲しみに包まれた厳しい一年でした。

新聞やTVではどんどん復興しているように報道されていますが、本当は被災地の1割にも満たないごく一部でしかないということを知って頂きたいと思います。

仮設店舗やスーパーが再開しだしても、収入が減った方々は、買い物も苦しい状況が続いているのが現状です。
来年、再来年は今年よりもさらに厳しい生活になるのではないかと感じています。

東北はとても気高く我慢強い方々が多いです。
なかなか助けを求めたり、たやすく他人を頼ることをしない方々が多いですが、現状を知れば、どう見ても、助けが必要な状況の方々がたくさんいらっしゃいます。
どうかこの震災のことを忘れないでください。
困っている方々が、まだまだたくさんいらっしゃることを忘れないでください。

東北の皆さんのために何かしたい、支援したい、と言う気持ちが広がり暖かいご支援と、励ましのお言葉を沢山いただきました。
人と人との繋がりを感じた一年でした。
1,000人以上の皆様から、たくさんの暖かいご支援をいただきました。
本当にありがとうございました。

マンパワー不足で皆様への御礼が遅れたり、ご報告が遅れたり、情報不足だったり、試行錯誤しながらの支援活動に対して、暖かく見守ってくださった支援者の皆様、
本当にすみませんでした、ありがとうございました。

まだまだ復興への道のりは長いですが、
来年も、被災地の会社再建・雇用促進につながる「オフィス支援」と、
被災地の皆さまの生活再建につながる「せいかつ支援」食料の確保も、頑張ってまいりたいと思います。

そして、被災地の声をしっかりきいて、皆様のニーズとメッセージを発信してまいりたいと思います。

来年も被災地の皆様への暖かいご支援を、どうぞよろしくお願い申し上げます。

被災地の一日も早い復旧・復興をお祈りするとともに
来年こそ平穏安泰な日常が訪れますよう、心から祈念いたします。

どうぞ良いお年をお迎え下さい。

東京サポート本部 佐々木
______________________________________
 

いつもお世話になっております。
支援者の皆様には、震災後は色々と大変お世話になりました。
雄勝地区一同、感謝致しております。大変有難うございました。
どうぞ良いお年をお迎えください。
雄勝町代表 大槻
______________________________________

今年は、たくさん本当にありがとうございました。
お正月気分にはなれませんが、餅を食べ力をつけ皆様から元気をもらい、この冬を乗り越えようと頑張っています。
風などひかないように良いお年をお迎えください。
北上町代表 武山
______________________________________

本年は、支援者の皆様に何度お礼を言っても足りないくらいお世話になりました。
この2011年は今までに経験したことのない年になりました。皆様の絆と言う沢山の心に幾度となく助けられました。この皆様に頂いた希望と勇気で素晴らしい街になるように少しずつ頑張ってまいります。
はっきり言ってご支援を頂いている立場上、来年も宜しくお願いします。とはいいづらいですが、数多くのご支援を頂いた事を忘れずに新年に突入いたします。
2012年が少しでも素晴らしい年になることを願って。
大槌町:代表土沢
______________________________________

武山さんから送っていただいた南三陸町の「復幸の光」。復興の「興」を「幸」にかえたものです。町の商工会の皆さんが、街頭も無く町が真っ暗なので、がんばろう!という気持ちを込めてつくったそうです


Posted in 宮城県石巻市北上町, 宮城県石巻市雄勝, 岩手県大槌町, 支援活動 |

クリスマスの贈り物、ありがとうございました

支援者の皆様こんにちは
いつも暖かいご支援ありがとうございます。
東京サポート本部の佐々木です。

雄勝、北上、大槌町へクリスマスの贈りものや生活用品、冬物衣類などが沢山のご支援が届きました。
ご支援くださいました全国の皆様に御礼申し上げます。

こだわり野菜の大地を守る会様からは秋から継続的な食料支援をいただき、今回は野菜と加工品の他にクリスマスケーキやイチゴ等もご支援いただきありがとうございました。支援活動にご協力くださいました会員の皆様にも深く御礼申し上げます。

東京練馬区桜台の生活支え合いの会「あおぞら」様からは、冬物衣類、防寒着、生活用品、
食料、石油ファンヒーター、インスタント麺、レトルト食品、クリスマスのお菓子等々、沢山のご支援をいただきました。
渡部様と秋元様と勝田様、ご友人の皆様、ご協力くださいました皆様に心より御礼申し上げます。
4月から継続的にご支援いただき感謝の気持ちでいっぱいです。

学校の先生の藤村様からは北上町の子供たちにクリスマスワッフルケーキを沢山いただきました。
そのほかにも生活用品、ドリンク、お米、石油ファンヒーター、修学旅行のカバン、お茶、他、子供たちのために顔の見える支援を続けたいということで継続的なご支援に感謝しております。

奥田さま、金子さま、金子様のご友人さま、佐藤さま、大石さま、千秋さまご夫妻、
大石さまのおばあさま、萩原さま、萩原さまのおばあちゃんとご友人様、野々山さま、
諸岡さま、六車さま、沖元さま、放生さま、久木田さま、谷々さま、岡田さま、
中山さま、諸岡さま、加藤さま、(株)コミュニケーション・デザイニング研究所福井さま、
鶴田さま、松本さま、武井さま、河野さま、松戸さま、小川さま、清水さま、桝鏡さま、
安井さま、柏木さま、帶川さま、山下さま、復興市場さま、根岸さま、山本さま、
大浦さま、中山さまとお嬢ちゃん、松木さま、スウエーデンの理恵子さま、沢田さま、
井上さま、蜂須賀さま、稲永様、水谷さま、松岡さま、西村さまと娘さん、新井さま、
中野さま、笠井さま、新井さま、千嶋さま、笠井さま、株式会社メディアシェイカーズさま、
三菱商事ユニメタルズ株式会社 松木さま、ホーリーアローズボーカルスクール有志さま、
清水さま、後藤さま、Amzon japanからご支援くださいました匿名の皆様、
本当にたくさんの皆様からの継続的なご支援に感謝致します。

食器、冬物衣類、防寒具、手編みのセーター、マフラー、帽子、子供たちへのお菓子、
ケーキの材料、ケーキ型、チョコ、お蕎麦、食品、ストーブ、布団、地デジテレビ、
ポット、あんか、カイロ、下着、湿布薬、入浴剤、家庭用常備薬、洗剤、ふでばこ、
プレーヤー、ウオークマン、パソコン、カレンダー、手帳、調味料、みかん、イチゴなど有り難く分配させていただきました。

北上の武山さんからお礼のメールと写真が送られてきました。

生活支え合いの会「あおぞら」様から冬物衣類等、秋元さまからストーブもたくさん届きました。
「大地を守る会」様から野菜と、今回はケーキも届きました!
みなさん大変喜んでおり、空に手をあわせて感謝の意味を込め拝んでいました。






その他にも衣類、食器類、X’mas用ぬいぐるみをありがとうございました。
金子様からのオモチャとぬいぐるみ、萩原さまのおばあちゃん達からの可愛いお菓子、後藤さんからのクリスマスブーツ、松木さまからのお菓子に、子ども達も大喜びです。

 
藤村様からのX’masバージョンワッフルケーキです。



震災以来、子供たちの最高の笑顔が見られました。親御さん方はこの最高の笑顔を見て涙してました。「本当に感謝してます…」とおっしゃっていました。

 

送って下さったケーキの材料で北上の女子中学生が作ったケーキです。 ありがとうございました。

このクリスマスを通じてたくさんの方にプレゼントをいただき、被災地に少し笑顔が戻りました。

寒くて厳しい毎日ですが、生きてる幸せを感じる事ができて感謝の気持ちでいっぱいです…とコメントいただいております。

みんな感動して泣いていました。支援者の皆様によろしくお伝えください。

 
武山

 

Posted in 宮城県石巻市北上町, 宮城県石巻市雄勝, 岩手県大槌町, 支援活動 |