Monthly Archives: 11月 2012
日本カードプロセッシング様、 テルウェル東日本様よりオフィス支援をいただきました
支援者の皆さま、いつもありがとうございます。
代表の金野です。
日本カードプロセッシング様から什器のご提供を受け、
テルウェル東日本様から、被災地への物品の運び出しと
トラックのご手配をご支援いただきました。
テルウェル東日本株式会社 西尾さま、お忙しい時期にも
かかわらず日程調整、仲介などありがとうございました。
大きなトラックいっぱいにお届けくださり、
関わられた皆様に心から感謝致します。
「大変ありがとうございます」
現在、各被災地では復興の状況が地域によって
大きく変わってきています。
祈望では、支援の行き届かない深刻な地域を優先的に活動して
きましたが、現地に行くたびに停滞感を感じます。
このような場で不適切な表現かもしれませんが、
地域によっては、まるで国に見捨てられてしまったのでは…と
本音は感じてしまうほどです。
震災から1年8ヶ月経ちました。事業再開を果たせた企業は
ごくわずかで、被災した多くの経営者様が、
事業再開、従業員の再雇用が叶わず苦しんでいます。
被災地には大手ゼネコンが参入し、地元の方々の仕事がさらに減っている地域もあります。
未曾有の大惨事、なんでもかんでも国のせいにするつもりはありませんが、あまりにも被災者が蔑にされているように感じてなりません。
本心。「復興」はかなり厳しいと感じます。
この国難のなか、今回のようなご支援が、いただけたことは、
被災者の励みにもなります。
本当にほんとうにありがとうございました。
代表 金野
祈望の倉庫が移転完了しました
支援者の皆さま。
いつもありがとうございます。
代表の金野です。
新倉庫への引っ越しが11月4日に完了しました。
震災から間もなく、仮倉庫として会社内スペースを使わせて頂いた(株)日の丸ディスプレー仙台様には、大変、お世話になりました。
本当は業務にも影響があったのではと思います。
そのような状況の中でも、被災地のために!と多方面において
ご協力くださいました。
心から感謝致します。
大変、ありがとうございました。
新倉庫には、引き続き、オフィス家具やOA機器、仮設住宅退去に必要となる家電や家具や生活用品を管理・保管して、必要とされる被災地にお譲りさせて頂きます。
新倉庫外部には鉄くずや空き缶などを貯めて換金し、石巻市北上町、雄勝町など復興が極めて遅れている被災地に絞り込み、寄付をしていきます。
現在、事業再建に挑んでいる被災地企業では、業務用のヒーターが多く必要とされています。
新たに買い換えの予定や、お譲りいただけるという方いらっしゃれば是非ご協力を宜しくお願い致します。
代表 金野
宮城県の漁業の現状をご報告します
支援者の皆様こんにちは
いつも温かいご支援ありがとうございます。
東京サポート本部の佐々木です。
今日は、宮城県沿岸部の漁業の現況をご報告いたします。
昨日は、約2万世帯5万人が移転できるような広い土地がないため、応急仮設住宅(プレハブ)からの高台移転が進まず、
仮設住宅暮らしが震災から5年〜10年後位まで長引くのでは
ないかというお話をしました。
地元の皆さんは町と県にも掛け合っているそうですが、最終的には国だからということで動けないらしく、移転の見通しが立たない不安な日々を過ごしているそうです。
また、地元に仕事が無いという問題も不安の種になっています。
沿岸部は今まで漁業で成り立っていた町なので、加工工場が再開して漁業が復活しないと生活が成り立ちません。
津波で工場内の機械や近くの倉庫が流されても、本体の工場が半端な破損状況で残ってしまうと罹災証明が出ないため、助成金の申請ができません。
メインの建物が残っていれば罹災扱いされませんので、事業者は再開するための資金を自分でつくらなくてはなりません。
ご存知の様に、銀行は震災前のようにお金を貸してくれなくなりましたので、建物があっても電気も機械も入れられず、仕事を再開できない工場がいくつもいくつもあるそうです。
しかし、なんとか工場を再開できた企業さんも、漁師さんも、別の問題で苦難が続いています。
放射性セシウム汚染の影響で、三陸の魚が売れないからです。
三陸の魚を高値で購入してくださっていた関西方面や、お隣の中国や韓国でも、消費が減っているそうです。
今年のアワビの水揚げは、津波で流されたため例年の1/10位だったそうです。
中国、韓国では受け入れ拒否で輸出できなくなりましたので、
今まで高値で買われていた「アワビ」(乾アワビになるそうです)などの需要が減り、地元業者は安く仕入れることができるようになりましたが、売りにくい商品となりました。
漁師さん達が漁に出る、志津川、歌津、十三浜などの数十件の支所でも毎日検体検査をしているそうです。
県漁協でも毎週1回ずつ検査をして安全ですという証明書をつけているそうですが、証明書付でも買ってくれるところが減っているとのこと。
問題のない魚は沢山ありますが、売る商品が目の前に沢山あっても、風評被害で売ることができないのがとても苦しいとおっしゃっていました。
震災直後の国と東京電力が正しい情報を提供してくれていたら、これほどの不評被害にならなくて済んだのではないか、消費者の皆様も測定情報に不信感を持つこともなかったのでは、と漁業関係の方々は悲しんでいるそうです。
正しい数値で消費者の皆様に信用していただき、美味しくて安全な魚を食べて欲しいとおっしゃっていました。
漁協も市場の流通も、信用問題にかかわるので正確な検査を行い、100%間違いない魚を販売しているそうです。
取り扱うスーパーも信用問題に関わるので、証明書付の安全な魚を販売しています。
市場に流通している魚は食べても安全なので、安心して食べて欲しいとおっしゃっていました。
安全でない魚はどうなるのかというと、すべて焼却処分になります。市場に出ることはありません。
これからの季節は「タラ」ですが、放射性セシウムの基準値を超えているため、処分されます。
仙台港から南では「ヒラメ」(※)が1400ベクレルという最高値が出たそうです。「スズキ」などの高級魚も基準値を超えたので処分されています。
※2012年11月4日現在まで「カレイ」からは検出されていません
これら焼却処分される魚は、東京電力へ賠償請求されていますが、全て支払われてはいないそうです。
漁師さん達は旬のものの漁をします。
( 漁獲量 + 焼却処分費用 )の合計金額(普通に販売するより安い金額で)を東京電力に請求し、いつ支払われるかわからないため、その請求額を漁協が立替えて漁師さんに支払っています。漁協でも何億円もの金額を立替えることは難しいので、先が見えて来ています。漁師さん達は船を出しても燃料の油が高く、人件費もかかるので、かなり苦しい状況だということです。
漁師さんと漁業関係にとって、一番恐いことは、山からの雪解け水が海に流れてくることです。
海がきれいになっても、地上から降りてくる放射性セシウムによって魚の汚染が濃縮されることが懸念されています。
養殖を再開して「ホタテ」や「ホヤ」の種付けをしたとしても、
水揚げする3年後にどうなっているのか?
数千万円の投資をして3年後に安全な水揚げになるのかが見通せない状況です。
「がんばる漁業」という国からの補助で養殖を行っているところが
ありますが、国に頼っていることろでないとリスクが大きくて無理なので、
浜の方々は養殖は見合わせて様子を見ているということでした。
11月5日、10名の方々が東京の築地から視察に来られたそうです。
実際に自分たちの目で見て、東京に報告したいということです。
全国の消費者の皆様に本当のことを知って欲しいということでした。
いつも温かいご支援ありがとうございます。
東京サポート本部 佐々木
宮城県漁業協同組合のホームページ
http://www.jf-miyagi.com/index.html
●現在募集中の支援物資情報です(Amazonジャパンに登録中)。
【北上町】
暖房器具のないお宅が4件あります。
石油ファンヒーター2台、石油ストーブ2台です。
また、これからの時期は暖房を使いますので、狭い仮設住宅の中で気管が弱い子供、
喘息気味の子供たちの世帯から、加湿器付き空気清浄機のご要望があがっています。
【大槌町】
両親が病気で入院又は通院で生活状況が悪化しているご家庭が4世帯があり、
中高生の女の子の衣類(下着、衣服、防寒具など)と食品が不足しています。
両親の介護をしながら通学しています。
町全体の復興は進んできましたが、少数の厳しいご家庭があります。
どうぞよろしくお願い致します。
宮城県石巻市北上町と南三陸町の現況
支援者の皆様こんにちは
いつも温かいご支援ありがとうございます。
東京サポート本部の佐々木です。
宮城県石巻市北上町と南三陸町の現況をご報告いたします。
支援者の皆様からの温かいご支援のおかげで、支援が必要なご世帯は40〜50世帯までになりました。
その中でも、本当にどうしようもない程お金がない厳しい生活をされているご世帯は、まだ約20世帯ほどございます。
私のように東京などの都市に住んでいる者には、近所にコンビニやスーパーがあり、様々な会社もありますので、
「被災地の厳しい生活」というものがどんなものなのか、なかなか想像しにくいと思います。
沿岸部ではいまだに仮設住宅に住み続けている世帯が多く、昨年から殆ど変わらない生活が続いています。
当初2年の予定だった仮設住宅の生活は、3年に延び、5年に
延びました。
依然として高台移転の計画がまとまらず、造成して5年後までに家を建てることは、まず無理だろうと言われています。
また、公営住宅の建設予定もないということなので、現在も
ぎっしり人が住んでいる仮設住宅は、北上町の武山さんのお話では10年後もこのまま暮らしている可能性が高いと思います、とのことです。
仮設住宅に住んでいる世帯は、5年後からは世帯主の収入額に応じた「家賃」を支払わなくては
なりません。
お年寄りや収入のない世帯は0円ですが、このままここで生活してても昨年と変わらない
苦しい日々です。
被災地の若い世代の方々や動ける世帯では、働き口を得るために町を出て行かれました。
収入が0というご家庭は、
・地元に仕事が無い
(今まで漁業で生きて来たため、他の異なる仕事に就くことが困難。地元の漁業関係の企業が
壊滅状態、助成金が出なくて工場が再開できない、今までの土地に建てられない、などの理由で
仕事場が少ないので、遠方にしか働き口がない。)
・夫を亡くし小さい子供を抱えているため遠くに働きに出られない
(近隣どうしのコミュニティで順繰りに子供を預かったりという支え合いはありますが、
毎日預かってもらうことが難しいため、労働時間などの条件の見合う仕事に就くことが
困難になっている)
・親が癌治療で療養中のため働きに出られない
(家族の介護のために遠方の仕事に就くことが困難)
・病気のため働けない
・お年寄りだけの世帯
(家族を亡くした世帯、高齢のため雇ってくれる所がない等)
という方々で、震災直後と変わらぬ苦難、世帯によっては震災直後より厳しい生活が続いているということです。
先日独り暮らしのおばあさんが亡くなりました。
お米や食品を持ち寄って地域の方々で面倒を見ていたそうですが、「人様に迷惑をかけてまで
生きるのは辛い」とおっしゃっていたそうで、せっかく助かった命を自ら断ってしまったそうです。
周囲の皆様の悲しみは途方もなく大きなもので、怒りと悲しみが広がりました。
地域では生活困難なお宅に「生活保護」の申請をしたらということで、
周囲の方々が役所に連絡を入れたり、一生懸命だったそうです。
自分で出向けない世帯には、役所の方に来ていただこうと何度も呼んでくださったのですが、
「助けてください、人を殺す気ですか」と必死の呼びかけにもかかわらず、役所は来てくれなかったということです。
わずかでもお金があったなら、ここまで思い詰めなかったのでは、と地域の方々は悲しんでいます。
全国的に生活保護の不正受給事件もありますが、本当に困っている方々のところに、1日も早く支給される体制が望まれています。
また明日、続きをご報告いたします。
いつも温かいご支援ありがとうございます。
東京サポート本部 佐々木
●現在募集中の支援物資情報です(Amazonジャパンに登録中)。
暖房器具のないお宅が4件あります。石油ファンヒーター2台、石油ストーブ2台です。
また、これからの時期は暖房を使いますので、狭い仮設住宅の中で気管が弱い子供、喘息気味の子供たちの世帯から、加湿器付き空気清浄機のご要望があがっています。
どうぞよろしくお願い致します。