震災より三年を迎えて
支援者の皆さま
いつもありがとうございます。
代表の金野です。
震災から3年が経ちました。
いま、被災地に立って感じることは、復興にはほど遠いなぁというのが本音です。
震災後は、日に日に瓦礫が撤去されていき一日一日、目に見えて変化がありました。
ある程度、瓦礫が撤去されてからは、被災地ではまるで時間が止まってしまったかのように感じます。
写真は、現在の石巻市雄勝町の中心部です。
小学校、中学校、商業施設は解体され、商店や住居も無くなりました。
商業施設も学校も働く場もないので、若い世代は生活が成り立たず、やむをえず町を離れました。
また、瓦礫撤去等、一般の方々でもできるような仕事は無くなり収入が途絶えました。雄勝町に限らず沿岸地域では男手や職場を失った方々も多く、年金や失業保険に頼らざるえない状況が続いています。
蓄えは減り、苦しい生活を続けている方々が、まだまだたくさんいらっしゃいます。
地域によっては、震災直後の状況に戻ってしまったところもあります。
仮設住宅によっても、水道の消毒が強すぎるところもあり、体を洗ったり物を洗ったりはできますが、ご飯を炊くと黄色くなり臭いもきつくなるので、炊飯、飲み水、料理にペットボトルの水を利用しています。
私たちがご協力させていただいている沿岸地域の方々は、現在、水、トイレットペーパー、味噌、醤油に一番困っています。
定期的に移動販売車が来てくれるそうですが、水やトイレットペーパーは特に足りていません。
被災地の復興は、現在、大手ゼネコンが多くの事業を請け負っていますので、地場の業者さんが苦戦を強いられています。
大手ゼネコンは、宮城県外に本社がありますので、被災地でいくら復興事業があったとしても事業者からの税収は地元の自治体には入りません。
住居に関しても、津波の届かない高台への移転の話がなかなか進まない状況で、新たな生活を始めようにも住む場所すらありません。このような状況が、長く続いているため人口流出に歯止めがききません。
被災地では、たくさんの問題が起きていますが、自治体と民間がもっと連携しなければ、この停滞感は改善できないと思います。
私たちが、被災地にできることは、ごく小さく限られてきていますが、風化させないよう改めて頑張らなければと感じています。
まだまだ、支援を必要としている方々も多く、皆さまにはどうか引き続きご支援をお願い申し上げます。
今後ともどうか宜しくお願い致します。
代表 金野文武