北上町に支援物資をお届けいたしました
支援者の皆さま
いつもありがとうございます。
代表の金野です。
今日は東京から三原さん、長野から鈴木さん、岡山から(株)松尾自動車販売さんが、物資輸送に同行してくださいました。
また皆さまから、飲料水や食料品の支援をいただきました。
北上町の避難地区へは、武蔵野土木工業(株)の渡邉様、大伸社の中村様、上平様、鈴木美絵様からの支援物資をお届けさせていただきました。
ご支援ありがとうございます。
当日は一緒に同行できませんでしたが、前日は神戸から石巻市の炊き出しに来ていた友人のやまと建装(株)の真島さんからも支援いただきました。
前日は、副代表の倉田、長野県から来てくれた友人の鈴木、神戸から来てくれた真島さんとご飯を食べました。
真島さんは、石巻市で瓦礫撤去と炊き出しのボランティアに来たそうです。
実際の被災地を観て、正直、あまりの被害規模の大きさに、自分の善意の行動もとてもちっぽけなものに感じてしまったそうです。
正直、それは私自身も常に感じていることです。
「東北復興支援団体 祈望」という立派な名前が付いていながら、東北どころか、宮城県のごく一部の地域の支援で精一杯なのが、今の現状です。
いつも、被災地のど真ん中を車で走る度に感じるのです。
自己満足では終わりたくない・・・。困っている方々のお役にたちたい・・・。
一人の人間の力は、この未曾有の出来事の前にはあまりに小さくて、無力に感じるほどです。
震災以来、被災地の方々は毎日が忍耐です。
おばあちゃん達に来週また来るから何がほしいか尋ねると、漬物が欲しいと応えました。
子供たちはお菓子が食べたいと応えました。
中学生は日本のカップ焼きそばが食べたいと応えました。
お母さんたちは洗濯機が欲しいと応えました。
お父さんたちは仕事がしたいと応えました。
でも、被災地の方々は「こんな贅沢は言えない・・・水とおにぎりだけでも十分ありがたい。」
そう言っていました。
カップ麺は韓国の物が多くて、非常に辛いそうです。
子供たちには辛すぎて、お湯で薄めて食べさせるそうです。
その、薄めるお湯も一日2リットルまでしか配給されないので、沢水を沸騰させてからお湯として使っています。
雨が降ると沢水は黄色く濁ります。
それでも、利用するしかないそうです。
洗濯機は地域に3台しかありません。
1台を40人ほどで利用するため、午後3時になっても自分まで順番が回ってこない時もあります。
夕方から洗って干しても十分には乾きません。
被災地にはこのような状況の地区が、まだまだたくさんあります。
被災地では、配給停止、避難所解散を迎えようとしています。
配給は一日に一人あたり水が2リットル、おにぎりは2個までです。
道路や橋は崩れています。
片道30キロから40キロを車を走らせ、やっとお店があります。
この現実があるということを、多くの方々が知りません。
同じ宮城県にいる方々でも知らない方がほとんどではないでしょうか。
マスコミの力は大きく、報道の頻度に比例して配給も支援物資も激減しています。
私は恵まれています。
全国の友人から、何か困っていないか?何か必要なものはあるか?気にかけてくださいます。そして、私が語る真実をできるだけ多くの方々に伝えようとしてくれます。
そのたびに感じるのです。
「生かされている」
真実は必ず最後に生き残ります。
支援者の皆さま。
アマゾンでご購入していただいた皆さま。
東京サポートチーム。
祈望メンバー。
いつも本当にありがとうございます。
継続は様々な困難をもたらすかもしれません。
自分のことで精一杯の時もあるでしょう。
純粋な善意が踏みにじられる時もあるかもしれません。
力の及ばない領域に虚しさを感じる時もあるかもしれません。
でも、ちっぽけかもしれない私たちの力を必要としている方々が、まだまだ大勢います。
私の本音は復興は20年〜30年かかると考えています。
これから先、変わり果てた故郷の復興を見届けることが叶わぬまま、この世を去っていく方々もたくさんいるでしょう。
一日でも早く思い出の詰まった美しい故郷を生きているうちに見届けさせてあげたい。
それが困難なことはわかっています。
私は震災の翌日に、連絡の取れない同僚を探しに塩釜市の避難所を彷徨いました。
その時の光景が目に焼き付いて離れません。
一瞬、絶望感に襲われました。
変わり果てた東北を、宮城を復興させられるのは誰なのか。
瞬時に、国や行政だけでは不可能だと確信しました。行政、民間の枠を超えて、一体になって立ち向かっていかなければ復興は言葉だけで終わります。
今、私が最も懸念しているのは「無関心」です。一度、被災地を自らの目で見て感じてほしい。
復興に向けて皆さまの力を結集して共に突き進んでいけたらと願っています。
代表 金野
※三原さんはご自身のサイトで被災地の状況を伝えていらっしゃいます。
5月28日~30日、仙台の祈望さんでボランティアをしてきました。
ちょうど、岡山からの車の移送にお供し、雄勝までの被災地を見ることが出来ました。
写真では捉えられないと気づいて、帰り道は、車から動画を写し続けました。
詳細は私のサイトをご覧ください。
東北の被災地とボランティア活動
http://www.m-epoch.com/20110311ikou/hisaichisien/20110529hisaichi.html
東京都在住 三原翠