活動報告

小さな避難所 大指林業生活改善センター

北上町 道路状況


避難所


避難所その2


避難所の中


みんなで共同で使っているバイクや
自転車


毎日この鍋でみんなが使うお湯を
準備しています


調味料や鍋はテントで雨風から
守っています


調味料や鍋はテントで雨風から
守っています その2


避難地区には約50名の
お子さんがいます。


お風呂の水は沢水を利用しています


お風呂を温めるボイラーも手作りです


手作りのお風呂。
4〜500人が利用します


男性達が更に散らばっている小さな
避難所に物資を届けに行っています

今日は北上地区に衣類を届けに来ました。

至る所で道路や橋が崩壊してしまい、ほとんどの道が架設の
砂利道になっています。
段差は著しく激しくて、雨の日や満潮時は道路が冠水します。

危険が多いため、学校にお子さんたちを通わせてあげることができません。
現在は、校長先生が避難所に出向いて勉強を教えてくださっているそうです。
石巻市、南三陸町、気仙沼市は国道45号線、三陸道で繋がっていて、比較的、支援物資が入りやすい立地条件になっていますが、北上地区は45号線から離れているうえに、小規模の避難所が点在していますので、支援物資の搬送が困難です。
現在は民間からの支援物資は、ほとんどありません。
唯一の頼りは自衛隊による配給のみです。

この地区は約200世帯で400名~500名ほどの方々が暮らしています。
お子さんは高校生までで50名ほどになります。

この地区は電気、水道、ガスの復旧の予定すら立っていません。
現在は、地域全員の分の食事を避難所で協力しながら作り、
各自が自宅に持ち帰り食事をします。
避難所の収容人数が限られているため、雨風凌げる方々は、
たとえ自宅が損壊していても戻るしかありません。
ここの避難所のほかに5ヶ所、被害の少なかったお家に
4家族15人くらいずつ避難をされています。
地域のほとんどの方が、親族、自宅、車、家財道具を失いました。
大きな避難所には、有名人が炊き出しに来てくださったり、
多くの支援物資が全国から届きますが、
小さな無名の避難所には、誰も来ませんし、支援物資も届きません。
この地区の方々は、下着は3日~4日に一度、靴下も穴だらけのものを履いています。
何もかもが不足しています。
お風呂は、全て手作りで沢水を利用しています。
お風呂の沸かすボイラーも拾って集めて作ったそうです。

おばあちゃんに何か食べたいものがないか尋ねると漬物が食べたいと言っていました。
若い方々は冷蔵庫もありませんので、本当にたまにでいいから冷たい水が飲みたいと言っていました。
小さなお子さんがいる方は、一口でもいいからアイスを食べさせてあげたいと言っていました。

仙台から、たった1時間半の地域です。
岡山県の総社市から被災者の方々へと何千人分もの肌着や下着が届けられた時は、新品の靴下や下着にみんなが、大喜びでした。

仙台は復旧が比較的早く、私は同じ宮城に住んでいながら、電気も水道もガスも何の苦労もなく使えるようになりました。
毎日、キレイな靴下を履き、風呂上がりには冷たい水を飲み、
温かいごはんを食べています。
そのことが、とても贅沢なことに思えます。
震災後、仙台にいた誰もが同じような気持ちだったと思います。

便利な生活を当たり前のように過ごしてきました。
不便な日々を過ごし、近所の方々と助け合いました。
全国の多くの方々から支えられ、人のありがたみや想いやりに改めて涙した人も多かったはずです。
でも、まだまだ苦しい日々を送っている方々が、何万人もいます。
テレビに映っている内容は、遠い所で起きている出来ごとではありません。
車ですぐ行ける身近な所で現在進行形で起きている事実なのです。

私は祈望の代表を務めていますが、本当は偉そうなことを言える立場ではありません。
阪神大震災のとき、私は1円も募金しませんでした。
どこかで、自分には関係ないと思っていたのでしょう。
本当に恥ずかしく情けないことです。
そんな私が、今は全国の方々に支えられながら、被災地の支援をさせていただけていることは、本当にありがたく感謝の思いでいっぱいです。
私は金持ちでもありませんし、権力を持っているわけでもありません。
ただ、目の前にいる困っている人を見て見ぬふりができないのです。
私自身、数多くの困難を乗り越えてきましたが、いつも誰かに支えられてきました。
私を支えてくださった方々は、私からの見返りなど求めてはいなかったでしょう。
無償の思いは尊く、温かい心に触れた人々は大きな勇気を得るでしょう。

このホームページを見てくださっている方々へお願いがあります。
できる範囲で構いません。
下記に挙げる物品を継続的に送っていただきたいのです。

・下着、肌着、靴下(年齢問わず)
・毛布、タオルケット、シーツ、バスタオル
・水、お茶
・玄米(白米は日持ちしないので悪くなってしまうため)
・カップ麺(現状は1000食あっても5日で無くなります)
・レトルト食品
・漬物類
・エアポット(電気復旧の目途が立たないため)
・クリアケース(3段で引き出しあり⇒避難所の場所が狭く
 スペースを確保するため)
・鍋、フライパン、ハシ、スプーン、フォーク、お皿
・つなぎ(作業服)
・服
・シャンプー、リンス、ボディーソープ、洗顔フォーム

被災地の方々は義援金も支払われておらず、車もありませんし
失業中・休業中の方ばかりです。
この避難所の方々のために少しでも多くの物資を送っていただけませんか。
どうか宜しくお願い致します。

代表 金野

支援活動 | 10:41 PM

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