蒲生地区 中古車専門販売店 オートラウズさん
福岡の友人に頼まれ、仙台港に某会社の安否を確認に行って来ました。
その会社は残念ながら津波の影響を受けてしまっていて、営業はされていませんでした。
仙台港の隣には蒲生地区があります。
この蒲生地区には日頃お世話になっていた業者さん、知人がいたのですが、震災後、ずっと連絡がとれませんでした。
地震のすぐ後に心配で直接訪ねたところお店は流されてしまっていて、基礎のみ(画像)が残っていました。
仙台港から福島県二本松市に視察に向かう途中、蒲生地区を通ると、その「オートラウズ」さんがお店を立て直していました。
会社の社用車はこのオートラウズさんで購入していたので、復活は本当に嬉しいかぎりです。
嬉しい事にもう1人の知人も無事で、現在は石巻市で避難生活を送っているとのことでした。
3月11日の地震直後は、まさかここまでは津波は来ないだろうと、誰もが思っていたそうです。
しかし、町内のアナウンスや消防団の方々の尋常でない避難の呼び掛けに、オートラウズさんも事務所を出たそうです。
津波が来たのは、その20分後でした。
もう1人の知人は避難が遅れてしまい、津波に追われながらギリギリ逃れたそうです。
オートラウズさんでは、車の整備に必要な機材が全て流されてしまいました。
ゼロからの設備投資は、とても厳しいと仰っていました。
蒲生地区は津波の被害が大きく、退去勧告が出される可能性もあるため、雑誌などでは幅広く広告も出せないそうです。
この状態では状況を理解してくれる知人関係にしか、販売はできないとのことでした。
オートラウズさんには、来週、全国の皆様からお送りいただいたパソコンを2台お譲りさせていただきます。
また、オートラウズさんからは、物資の不足している地域に譲ってくださいと、食器、服、作業服をお譲り頂きました。
ありがとうございました。
仙台港付近の会社やテナントや飲食店は、多くが廃業や撤退に追い込まれています。
華やかだった産業道路も45号線も、今は夜になると暗く、車の通りも僅かです。
そのような状況の中でも、オートラウズさんは再び立ち上りました。
もし車の整備に必要な機材等、買換えなどをお考えの方がいらっしゃれば、お譲り頂けないでしょうか。
この後、午後から福島県二本松市に視察に行って来ました。
何年も使用していない土地を所有しているので、お役に立てるようであれば、お譲りしたいとの申し出をいただきました。
仙台からは120kmほどの位置です。
現地をしっかり見てきました。
さっそく二本松市の行政にご相談させていただきます。
何かのお役に立てることを祈っています。
代表 金野