お車をお届けしました
石巻市の水産加工会社に勤務される菅原さんご夫妻に、大石様からお譲りいただいたお車をお届けいたしました。
今回の震災で、奥様は九死に一生を得られました。
運転中に津波にのまれてしまったそうです。
無我夢中で何とかドアを開けて車から逃げ出しブロックによじ登り、間一髪で救出されたそうです。
その後は家族とは一切の連絡がとれず、病院で手当てを受けていました。
ご家族や知人と安否確認が取れたのは4日後でした。
石巻市はまだまだ交通の便が悪く、菅原さんはこれまで仕事場に行くことができませんでした。
今回、大石様からお車をお譲りいただき、明日から職場に復帰できるそうです。
石巻市では車の金額が跳ね上がり、思うように購入もできません。
今回は、命も助かり、お車もお譲りいただき、奇跡のようだと仰られていました。
苦しい日々に変わりはありませんが、世の中には善意のある方々が、まだまだ、たくさんいるのだと勇気と希望を頂きましたと大変喜ばれていました。
大切に大切に乗ってくれることと思います。
大石さん。
この度は、わざわざ茨城からお越し頂きありがとうございました。
大石さんの大切なお車は、被災地の中で、菅原さんご夫妻の生活を支えていくことでしょう。
たった一台の車の存在が、被災地で再び立ち上がろうとしている多くの人々の夢と希望を支えていくのです。
私は、被災地にお届けする前にキレイにキレイに洗車しました。
今頃は、瓦礫だらけの町並みを泥んこになって菅原夫妻を乗せて走っているかもしれません。
夢を乗せて!希望を乗せて!
一人一人の善意の継続が、いつの日か復興という形となって実のなることを願うばかりです。
代表 金野