活動報告

震災からもうすぐ2年

支援者の皆様こんにちは
いつも温かいご支援ありがとうございます。
東京サポート本部の佐々木です。

明日で東日本大震災から2年目を迎えます。
震災から2年経過した現在、「きぼう」で支援している被災地への他の支援団体からの支援はほとんどなくなったということで、全国の皆様から継続してお心のこもったご支援ををいただけることを、被災地一同、祈望一同、感謝申し上げます。

いただいた物資は、本当にひとつひとつ有り難く、大事に頂いているそうです。
昨年も大事に頂いていたそうですが、今年はさらに貴重品となっており本当に有り難いことですと、おっしゃっていました。

被災地では、昨年よりさらに厳しい生活状況になってきている地域もあるということです。

再建できたお店や工場が少ないため雇用が生まれにくくなっており、地元で生活できないため、故郷から出て行く方が増えているからです。

復興には地元商店の再開とインフラ整備が重要となっておりますが、県外からの大手ゼネコンの参入が足かせになり、地元の業者さんにお仕事が回って来ないという状況が続いています。日本以外の国の業者さんも混じっているらしく、地元の業者さんからは、本当に復興させたいと考えているのなら、なぜ地元の企業に仕事をさせないのかと疑問の声が上がっています。

地元の企業様は厳しい経営の中、がれき拾いなど、高齢者や一般の方々でもできる軽作業のお仕事を用意して、雇用を続けてきました。国や役所がそのような予算を出せないということで、地元の企業様がやってきたのです。しかし、今年になって簡単なお仕事が少なくなり雇用する事が難しくなって来ていて、来月からは解雇しなくてはならない厳しい状況なのだそうです。

昨年の復興予算の使い道が酷いことになっていましたが、その陰では地元では大変な状況になっています。

そうした今後どうなるかという不安のある中、それでも、被災地の皆さんは明るく前向きに頑張っていらっしゃいます。

今回山本様はじめ支援者の方から、割り箸やお盆をご支援いただいた、南三陸町の復興商店街
「南三陸さんさん商店街」で営業を再開された「松原食堂さま」をご紹介します。

南三陸町松原食堂のおかあさんです


松原食堂店内にて


昨年の2月25日にオープンした、南三陸町の復興商店街で営業中です(この復興商店街もオープン当初は県外からのお客様が貸し切りバスなどで団体でお越しくださったり、支援団体の皆様で賑わっていましたが、徐々にお客様が途絶え、昨年から商店街全体で厳しい営業が続いているそうです。
家賃や光熱費も普通にかかってきますので、経営が厳しくて撤退される商店もあるとのことです。地元の仕事が少ないため町を出ざるをえないご家族も多く、人口の減少が進行しています。今後、どのように営業を続けて行くかが課題となっています)

ご支援いただきました山本様はじめ支援者の皆様、誠にありがとうございました。

松原食堂の奥さまから御礼のメッセージとお写真をいただいています。
南三陸町にお越しの際はぜひお立ち寄りください。

南三陸町の復興商店街「南三陸さんさん商店街」
宮城県本吉郡南三陸町志津川御前下59-1
http://www.sansan-minamisanriku.com/

引き続き、被災地で頑張っている方々への応援どうぞよろしくお願い致します!!

【現在募集中のオフィス支援】

◎松原食堂(南三陸町) 小鉢30個、割り箸(5000本)

◎ガソリンスタンド(北上町) タイヤラック、チェーンソー

◎神割仮設住宅(南三陸町) 大工道具の工具類、草刈り機械

◎地元大工さん(岩手県大槌町)の使う工具類
マキタ製の工具。できれば、電気のない現場でも使用可能なように充電式工具です。
・充電式ピンタッカ×1(14、4V又は18V)
・充電式チップソー切断機×1(14、4V)
・充電式ハンマードリル×1(18V)
・卓上ボール盤×1・工具セット×1

 
東京サポート本部
佐々木

復興の様子, 支援活動 | 11:58 PM

今年もよろしくお願い致します

支援者の皆さま
代表の金野です。
昨年は、被災地へ度重なるご支援、本当にありがとうございました。

震災から2度目の新年を迎えることができました。
本年も一生懸命頑張って参ります。

個人的な話になりますが、
私は、震災後の混乱の中、この歳になり初めての子供を授かりました。
とても幸福なことなのですが、復興に携われば携わるほど、
関係者の方々に、このことは報告できませんでした。
身近に親族や知人を亡くされた方々が、あまりにも多すぎたからです。

日に日に成長をしていく我が子を抱くたびに深く感じました。
自分が…もし…この子を失ってしまったら…
大切な人を失うということが、どれほど辛いことなのか。

命を失い、家を失い、車を失い、職場を失い、希望を失い…
そのような方々が、どのような思いで新年を迎えたのか。

被災地の現実は非常に厳しく、企業再開が思うように進んでいません。
どれほど気持ちを強くもっても、歯をくいしばっても、
自力で立ち上がることができない方々がたくさんいます。
それほど甚大な被害でした。
復興のための国の予算の使われ方も非常に残念でなりません。
震災から1年9ヶ月。
たくさんの企業が力尽き倒産しています。
これだけの時間があったら、もっと何か対応できたのではないか!
もっと!もっと!真剣に被災地を考えてほしい。

この状況では、被災地の子供たちは地元を離れるしかないでしょう。
復興を担っていくはずの次世代の働ける場が失われたままなのですから。
いまのままでは、復興は到底無理です。

不平不満ばかりを綴るつもりはないのです。
もちろん、これからも復興に向けて全力で頑張って参ります。
ただ、今はどうしても、まだまだ皆様の支えが必要なのが正直な現状なのです。
本年は、間接的に行政を批判することになってしまうかもしれませんが、
より具体的な被災地の現状や問題点を報告させて頂き、
民間でもできる限りの被災地への協力ができればと考えています。

今後ともどうか宜しくお願い致します。

 
代表 金野文武

支援活動 | 1:13 PM

今年もよろしくお願い致します

支援者の皆様こんにちは
いつも温かいご支援ありがとうございます。
東京サポート本部の佐々木です。

大槌町の土沢さんから、大槌町内の初日の出のお写真をご送付いただきました。
今日から仕事初めだそうです。

 
2013年がよい年になることを願っています。今年もどうぞよろしくお願い申し上げます。

東京サポート本部 佐々木

 

岩手県大槌町の初日の出

岩手県大槌町 | 8:01 PM

今年も皆様からのご支援に感謝いたします!

支援者の皆様こんにちは
いつも温かいご支援ありがとうございます。
東京サポート本部の佐々木です。

2011年3月11日の東日本大震災から、あっと言う間の1年10ヶ月でした。
今年も全国の皆様からたくさんの温かいご支援を頂戴いたしました。本当にありがとうございました。

個人様、団体様、企業様、たくさんの方が遠くから被災地に足を運んでくださいました。
お心のこもった支援物資も各地に直送いただきました。
被災されたご家族から「少しの物資でも、1つ1つ本当に役に立っています、有り難いです」と感謝されております。

12月の選挙で政権が変わり、これで被災地の復旧・復興が1日も早く進むことを期待しています。
また、マスコミには必要な情報、正確な情報、正しい報道が伝わるように、広告費目当てでない報道を心がけてほしいです。
震災の余震が続いているようですが、来年こそ平穏安泰な日々が訪れますように心からお祈り申し上げます。

皆様どうぞよいお年をお迎えください。

東京サポート本部 佐々木

 
選挙前にいただいていた雄勝の大槻さんのメール、昨日(12月30日)北上町の武山さん、岩手県大槌町の土沢さんからいただいたメールを掲載します。
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いつもお世話様です 大槻です
支援者の皆様には2年近くにわたって大変お世話になり有り難うございました。

千秋様からのみかん一昨日(11月23日です)到着いたしました。
とても美味しいみかんでお分けした方々が喜んでおりました。
よろしくお伝え下さい。 また、当地の現状をご報告いたします。

震災後佐々木さんがお越しになられた時点と何ら変わりなく、時だけが過ぎております。
ちょっと進んだといえば道路補修くらいなもので、震災のがれきはあっちに移動こっちに移動といった感じです。

高台への移転場所もまだ決まらず役所が約束のできない説明会を何度も開き、その度に決めたことが反故にされ、いらだちと焦りだけが残り、この頃では説明会に参加する人も少なく政治が悪いのか政府が悪いのかこれならいっそ勝手にさせてもらえば復旧が早いなどとあちらこちらから聞こえてきます。

マスコミや新聞等は、ほんの一部の仮設商店街をクローズアップして復興したかの様な報道で皆さんうんざりしています。政治家は選挙に夢中で選挙公約も消費税やTPP で今では政争の具にもならなくなった 東日本大震災、また原発問題も被害者のことはさておき反対か賛成かだけに焦点が向いている様な現実を今更ながらがっかり致しております。

仮設住宅に住んでいる人たちはみんなこの地から離れようとはしません、いや、離れられません。
なぜなら今後の生活ができないからです、高齢者が多いこの地はちょっと離れた都会にはお金がかかって行けないし、この地であれば復興住宅にお世話になりたいという思いがあります、が、国民年金者が多いこの地の人たちは役所が示す住宅の予定料金が高くまた5人家族でも3DKで広い家にも入れません。料金を払い入居するのに世帯人数で決められ大変困惑しております。

そんな中、ここの被災者が仕事をして今後の高くつく生活に役立てようと一生懸命に働いている地元の建設会社も大手ゼネコンに仕事を取られ、被災者雇用も侭にならなくなって来ております。
役所に行っても、県の指示だからとか言っているし、たのみの議員さんたちはゼネコンにべったりで、全国各地から一生懸命、我々の再興を願い支援してくれている皆さんに申し訳なく思うこの頃です。

それでもなんとかしなくてはなりません、前向きに頑張りますのでこれからもご支援の程よろしくお願いいたします。

支援者の皆様、どうぞ良いお年をお迎えください。

                                雄勝仮設森林団地 大槻敏也 

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今年一年 大変お世話になりました。
継続的なご支援に、北上地区一同、感謝の気持ちでいっぱいです。
来年もよろしくお願い致します!!
支援者の皆様、良いお年をお迎えください。m(__)m
北上町代表 武山英明

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震災からもうすぐ2年がたちます。沢山の皆様のお陰で、ご支援を頂いている世帯も小世帯になりました。
本当に有難うございます。

震災から本年度に渡り、祈望の大槌町代表としてご支援頂きました物資の取りまとめを行いました。

自身の体調不良も重なり、厳しい状況の中でも皆様のあたたかいお言葉、ご支援で沢山の笑顔が生まれました。
子供達~高齢者の方々に、絆のお力で勇気と希望を頂きました。私自身、皆様のあたたかいお気持ちにもうすぐ2年が経過する状況で、このまま甘えてご支援を頂いて良いのか本年を言うと悩んでいます。

そして何より、生命の大切さ、震災で分かった、自然災害の恐ろしさを、これからの世代の方々に教えて行かなければなりません、しかし正しい答えは見つからないまま、進んでいる自分たちに不安を感じます。はっきり言って正当な答えは見つからないと思います。

その中での、皆様のご支援、そして祈望のスタッフの方々のサポートに感謝しつつ新年を迎えたいと思います。
来年は、一歩でも復興が進み、町内の皆様の悲しみが減り、笑顔が増える事を願って新年を迎えたいと思います。
本当に沢山のご支援感謝いたします。有難うございました。

大槌町代表 土沢孝弘

宮城県石巻市北上町, 宮城県石巻市雄勝, 岩手県大槌町, 支援活動 | 11:58 PM

17時29分に発生した地震の影響

支援者の皆様こんにちは
いつも温かいご支援ありがとうございます。
東京サポート本部の佐々木です。

12月7日17時29分に発生した三陸沖を震源とするM7.3の地震の、被災地への影響ですが、岩手県大槌町の土沢さん、宮城県石巻市雄勝の大槻さん、それに宮城県石巻市北上町の武山さんより状況をメールで知らせていただきました。

土沢さん ”家族は皆避難しました。わたしは、高齢者を落ち着かせるため、
     浸水地区に残っています。ビビります。”
その後19時55分に再度メールをいただきました。
     ”解除で一安心です。命の大切さは震災で感じたのですが、体の不自由な方、
     移動手段の無い方々をそのままに出来ないですね。こればかりは、永遠の課題かも、
     正答など無いのかも。改めて気を引き締めて生活します。”

大槻さん ”現在津波が若干1m位がいったり来たりしています。ご心配お掛け致します。”
     (18時20分頃)
武山さん ”警報解除。道路には津波が到達しましたが大丈夫でした。”
     (19時30分頃)

とのことでした。今のところ大きな被害は確認されていないようです。

東京サポート本部
佐々木

※20時35分に内容を更新しました。

宮城県石巻市北上町, 宮城県石巻市雄勝, 岩手県大槌町 | 6:44 PM

日本カードプロセッシング様、 テルウェル東日本様よりオフィス支援をいただきました

支援者の皆さま、いつもありがとうございます。
代表の金野です。

到着した什器その1

到着した什器その2

到着した什器その3

到着した什器その4

到着した什器その5

日本カードプロセッシング様から什器のご提供を受け、
テルウェル東日本様から、被災地への物品の運び出しと
トラックのご手配をご支援いただきました。

テルウェル東日本株式会社 西尾さま、お忙しい時期にも
かかわらず日程調整、仲介などありがとうございました。

大きなトラックいっぱいにお届けくださり、
関わられた皆様に心から感謝致します。
「大変ありがとうございます」

現在、各被災地では復興の状況が地域によって
大きく変わってきています。

祈望では、支援の行き届かない深刻な地域を優先的に活動して
きましたが、現地に行くたびに停滞感を感じます。
このような場で不適切な表現かもしれませんが、
地域によっては、まるで国に見捨てられてしまったのでは…と
本音は感じてしまうほどです。

震災から1年8ヶ月経ちました。事業再開を果たせた企業は
ごくわずかで、被災した多くの経営者様が、
事業再開、従業員の再雇用が叶わず苦しんでいます。

被災地には大手ゼネコンが参入し、地元の方々の仕事がさらに減っている地域もあります。

未曾有の大惨事、なんでもかんでも国のせいにするつもりはありませんが、あまりにも被災者が蔑にされているように感じてなりません。

本心。「復興」はかなり厳しいと感じます。

この国難のなか、今回のようなご支援が、いただけたことは、
被災者の励みにもなります。
本当にほんとうにありがとうございました。

 
代表 金野

 
 
 
 

支援活動 | 2:50 PM

祈望の倉庫が移転完了しました

移転作業の様子その1

移転作業の様子その2

移転作業の様子その3

移転作業の様子その4


支援者の皆さま。
いつもありがとうございます。
代表の金野です。

新倉庫への引っ越しが11月4日に完了しました。

震災から間もなく、仮倉庫として会社内スペースを使わせて頂いた(株)日の丸ディスプレー仙台様には、大変、お世話になりました。

本当は業務にも影響があったのではと思います。
そのような状況の中でも、被災地のために!と多方面において
ご協力くださいました。

心から感謝致します。
大変、ありがとうございました。

 
新倉庫には、引き続き、オフィス家具やOA機器、仮設住宅退去に必要となる家電や家具や生活用品を管理・保管して、必要とされる被災地にお譲りさせて頂きます。

新倉庫外部には鉄くずや空き缶などを貯めて換金し、石巻市北上町、雄勝町など復興が極めて遅れている被災地に絞り込み、寄付をしていきます。

 
現在、事業再建に挑んでいる被災地企業では、業務用のヒーターが多く必要とされています。

新たに買い換えの予定や、お譲りいただけるという方いらっしゃれば是非ご協力を宜しくお願い致します。

 
代表 金野

支援活動 | 8:27 PM

宮城県の漁業の現状をご報告します

支援者の皆様こんにちは
いつも温かいご支援ありがとうございます。
東京サポート本部の佐々木です。

今日は、宮城県沿岸部の漁業の現況をご報告いたします。

大雨で冠水している沿岸部

被災地はまだこのような状態です(2012年7月2日撮影)


地盤が下がったままなので、満潮時は陸地も海になります

武山さんが宮城県南(七ヶ浜)に魚の買い付けに行かれた時の写真です。(2012年7月6日撮影)

上の写真と合わせてセシウム検査をクリアできず廃棄される高級魚。「すごく良い魚なのに・・・」と漁師さんが泣いて訴えていたそうです



昨日は、約2万世帯5万人が移転できるような広い土地がないため、応急仮設住宅(プレハブ)からの高台移転が進まず、
仮設住宅暮らしが震災から5年〜10年後位まで長引くのでは
ないかというお話をしました。
地元の皆さんは町と県にも掛け合っているそうですが、最終的には国だからということで動けないらしく、移転の見通しが立たない不安な日々を過ごしているそうです。

また、地元に仕事が無いという問題も不安の種になっています。
沿岸部は今まで漁業で成り立っていた町なので、加工工場が再開して漁業が復活しないと生活が成り立ちません。

津波で工場内の機械や近くの倉庫が流されても、本体の工場が半端な破損状況で残ってしまうと罹災証明が出ないため、助成金の申請ができません。
メインの建物が残っていれば罹災扱いされませんので、事業者は再開するための資金を自分でつくらなくてはなりません。
ご存知の様に、銀行は震災前のようにお金を貸してくれなくなりましたので、建物があっても電気も機械も入れられず、仕事を再開できない工場がいくつもいくつもあるそうです。

しかし、なんとか工場を再開できた企業さんも、漁師さんも、別の問題で苦難が続いています。
放射性セシウム汚染の影響で、三陸の魚が売れないからです。

三陸の魚を高値で購入してくださっていた関西方面や、お隣の中国や韓国でも、消費が減っているそうです。
今年のアワビの水揚げは、津波で流されたため例年の1/10位だったそうです。
中国、韓国では受け入れ拒否で輸出できなくなりましたので、
今まで高値で買われていた「アワビ」(乾アワビになるそうです)などの需要が減り、地元業者は安く仕入れることができるようになりましたが、売りにくい商品となりました。

漁師さん達が漁に出る、志津川、歌津、十三浜などの数十件の支所でも毎日検体検査をしているそうです。
県漁協でも毎週1回ずつ検査をして安全ですという証明書をつけているそうですが、証明書付でも買ってくれるところが減っているとのこと。
問題のない魚は沢山ありますが、売る商品が目の前に沢山あっても、風評被害で売ることができないのがとても苦しいとおっしゃっていました。

震災直後の国と東京電力が正しい情報を提供してくれていたら、これほどの不評被害にならなくて済んだのではないか、消費者の皆様も測定情報に不信感を持つこともなかったのでは、と漁業関係の方々は悲しんでいるそうです。
正しい数値で消費者の皆様に信用していただき、美味しくて安全な魚を食べて欲しいとおっしゃっていました。

漁協も市場の流通も、信用問題にかかわるので正確な検査を行い、100%間違いない魚を販売しているそうです。
取り扱うスーパーも信用問題に関わるので、証明書付の安全な魚を販売しています。
市場に流通している魚は食べても安全なので、安心して食べて欲しいとおっしゃっていました。

安全でない魚はどうなるのかというと、すべて焼却処分になります。市場に出ることはありません。

これからの季節は「タラ」ですが、放射性セシウムの基準値を超えているため、処分されます。
仙台港から南では「ヒラメ」(※)が1400ベクレルという最高値が出たそうです。「スズキ」などの高級魚も基準値を超えたので処分されています。
※2012年11月4日現在まで「カレイ」からは検出されていません

これら焼却処分される魚は、東京電力へ賠償請求されていますが、全て支払われてはいないそうです。

漁師さん達は旬のものの漁をします。
( 漁獲量 + 焼却処分費用 )の合計金額(普通に販売するより安い金額で)を東京電力に請求し、いつ支払われるかわからないため、その請求額を漁協が立替えて漁師さんに支払っています。漁協でも何億円もの金額を立替えることは難しいので、先が見えて来ています。漁師さん達は船を出しても燃料の油が高く、人件費もかかるので、かなり苦しい状況だということです。

漁師さんと漁業関係にとって、一番恐いことは、山からの雪解け水が海に流れてくることです。

海がきれいになっても、地上から降りてくる放射性セシウムによって魚の汚染が濃縮されることが懸念されています。

養殖を再開して「ホタテ」や「ホヤ」の種付けをしたとしても、
水揚げする3年後にどうなっているのか?
数千万円の投資をして3年後に安全な水揚げになるのかが見通せない状況です。

「がんばる漁業」という国からの補助で養殖を行っているところが
ありますが、国に頼っていることろでないとリスクが大きくて無理なので、
浜の方々は養殖は見合わせて様子を見ているということでした。

11月5日、10名の方々が東京の築地から視察に来られたそうです。
実際に自分たちの目で見て、東京に報告したいということです。
全国の消費者の皆様に本当のことを知って欲しいということでした。

いつも温かいご支援ありがとうございます。

東京サポート本部 佐々木

 
宮城県漁業協同組合のホームページ
http://www.jf-miyagi.com/index.html

 
●現在募集中の支援物資情報です(Amazonジャパンに登録中)。

【北上町】
暖房器具のないお宅が4件あります。
石油ファンヒーター2台、石油ストーブ2台です。
また、これからの時期は暖房を使いますので、狭い仮設住宅の中で気管が弱い子供、
喘息気味の子供たちの世帯から、加湿器付き空気清浄機のご要望があがっています。

【大槌町】
両親が病気で入院又は通院で生活状況が悪化しているご家庭が4世帯があり、
中高生の女の子の衣類(下着、衣服、防寒具など)と食品が不足しています。
両親の介護をしながら通学しています。
町全体の復興は進んできましたが、少数の厳しいご家庭があります。

どうぞよろしくお願い致します。

宮城県石巻市北上町, 復興の様子 | 11:33 PM

宮城県石巻市北上町と南三陸町の現況

支援者の皆様こんにちは
いつも温かいご支援ありがとうございます。
東京サポート本部の佐々木です。

宮城県石巻市北上町と南三陸町の現況をご報告いたします。

北上町十三浜小泊漁港の状況。7月4日撮影


北上町十三浜小泊漁港の状況。その2



支援者の皆様からの温かいご支援のおかげで、支援が必要なご世帯は40〜50世帯までになりました。
その中でも、本当にどうしようもない程お金がない厳しい生活をされているご世帯は、まだ約20世帯ほどございます。

私のように東京などの都市に住んでいる者には、近所にコンビニやスーパーがあり、様々な会社もありますので、
「被災地の厳しい生活」というものがどんなものなのか、なかなか想像しにくいと思います。

沿岸部ではいまだに仮設住宅に住み続けている世帯が多く、昨年から殆ど変わらない生活が続いています。
当初2年の予定だった仮設住宅の生活は、3年に延び、5年に
延びました。
依然として高台移転の計画がまとまらず、造成して5年後までに家を建てることは、まず無理だろうと言われています。

また、公営住宅の建設予定もないということなので、現在も
ぎっしり人が住んでいる仮設住宅は、北上町の武山さんのお話では10年後もこのまま暮らしている可能性が高いと思います、とのことです。

仮設住宅に住んでいる世帯は、5年後からは世帯主の収入額に応じた「家賃」を支払わなくては
なりません。
お年寄りや収入のない世帯は0円ですが、このままここで生活してても昨年と変わらない
苦しい日々です。

被災地の若い世代の方々や動ける世帯では、働き口を得るために町を出て行かれました。

収入が0というご家庭は、

・地元に仕事が無い
(今まで漁業で生きて来たため、他の異なる仕事に就くことが困難。地元の漁業関係の企業が
壊滅状態、助成金が出なくて工場が再開できない、今までの土地に建てられない、などの理由で
仕事場が少ないので、遠方にしか働き口がない。)

・夫を亡くし小さい子供を抱えているため遠くに働きに出られない
(近隣どうしのコミュニティで順繰りに子供を預かったりという支え合いはありますが、
毎日預かってもらうことが難しいため、労働時間などの条件の見合う仕事に就くことが
困難になっている)

・親が癌治療で療養中のため働きに出られない
(家族の介護のために遠方の仕事に就くことが困難)

・病気のため働けない

・お年寄りだけの世帯
(家族を亡くした世帯、高齢のため雇ってくれる所がない等)
という方々で、震災直後と変わらぬ苦難、世帯によっては震災直後より厳しい生活が続いているということです。

先日独り暮らしのおばあさんが亡くなりました。
お米や食品を持ち寄って地域の方々で面倒を見ていたそうですが、「人様に迷惑をかけてまで
生きるのは辛い」とおっしゃっていたそうで、せっかく助かった命を自ら断ってしまったそうです。

周囲の皆様の悲しみは途方もなく大きなもので、怒りと悲しみが広がりました。

地域では生活困難なお宅に「生活保護」の申請をしたらということで、
周囲の方々が役所に連絡を入れたり、一生懸命だったそうです。
自分で出向けない世帯には、役所の方に来ていただこうと何度も呼んでくださったのですが、
「助けてください、人を殺す気ですか」と必死の呼びかけにもかかわらず、役所は来てくれなかったということです。

わずかでもお金があったなら、ここまで思い詰めなかったのでは、と地域の方々は悲しんでいます。
全国的に生活保護の不正受給事件もありますが、本当に困っている方々のところに、1日も早く支給される体制が望まれています。

また明日、続きをご報告いたします。
いつも温かいご支援ありがとうございます。

東京サポート本部 佐々木

●現在募集中の支援物資情報です(Amazonジャパンに登録中)。
暖房器具のないお宅が4件あります。石油ファンヒーター2台、石油ストーブ2台です。
また、これからの時期は暖房を使いますので、狭い仮設住宅の中で気管が弱い子供、喘息気味の子供たちの世帯から、加湿器付き空気清浄機のご要望があがっています。
どうぞよろしくお願い致します。

宮城県石巻市北上町, 復興の様子 | 11:09 PM

祈望の倉庫が完成しました

支援者の皆様
いつもありがとうございます。
代表の金野です。

完成した倉庫です

完成した倉庫その2

事業再開支援の拠点として祈望の倉庫がようやく完成しました。

この倉庫には、事業再開に必要な事務机、棚、椅子等を保管
します。

また、いつの日か仮設住宅を出なければならなくなった際に必要になる家具や、電化製品の中古品なども備蓄します。

震災から1年半ほどの時間が経ちましたが、これからの支援は
バランスが大切になります。

被災地で事業再開しようとする企業の妨げにならないようにしなければなりません。

わずかでも商店が再開しましたので、その商店で手に入らないものを確認しながらの支援活動になります。

こちらの倉庫には空き缶コーナーも設けます。
広く呼びかけて、たくさんの空き缶を集める予定です。
空き缶は換金して特に状況の厳しい地区に寄付致します。

復興が遅れている被災地では、震災直後の時のように、水やカップラーメン、
缶詰などが必要とされています。

働く場所を失い、資産を失い、収入の無い日々が続いているからです。

人口もどんどん減っています。

復興という言葉には程遠い現状のなかで、懸命に生きている方々のために、
できる限りを尽くしたい。
改めて、そう感じています。

 
代表 金野

支援活動 | 9:12 PM

お問い合せ窓口 TEAM 祈望(きぼう)事務局:mailでのお問い合せはこちらから