活動報告

震災後一ヶ月半が経ちましたが・・・

震災から1ヶ月半ほど経ちましたが、自衛隊の方々の懸命な作業により瓦礫が、かなり減りました。


支援したくださった皆様ありがとうございました。受け取られる方のお気持ちになってキレイに梱包、分別されているものばかりが、届いています。おかげさまで、現地ではスムーズに被災者の方々に手渡っています。こちらの物資は南三陸町の方々に手渡されます。


行政が架設してくれたシャワールームです。しかし、川の水を使用するため細かなゴミが詰まってしまい、全く使えません。


行政が架設してくれたシャワーが使えないため、このドラム缶で川水を温めて、小屋の中にある浴槽にお湯を貯めてお風呂代わりにしています。しかし、すぐに冷めてしまうため、とても寒いそうです。


避難所では川から引っ張って水を確保しています。この水をお風呂や洗濯で使用します。ですが、かなり濁っていて、衛生的にも早急な設備工事が必要です。

震災以来、活動を続けていて被災地に足を運ぶ度に不安になります。
あれから、1ヶ月半も経つというのに現状が、あまりにも変わっていないのです。

自衛隊の方々の活躍により瓦礫は確かに少なくなっています。
ですが、未だに復興に向けてのビジョンが明確になっていません。
時間は、容赦なく流れていきます。

私は、今のペースでは復興は叶わないと思います。

行政と民間とが、ひとつになれないのです。
今、必要なもの!今、やらなければならないこと!が山ほどあるのです。
民間からの善意がことごとく「規則」に阻まれ被災者に届きません。
カナダから1万人分の老眼鏡が津波で流された方々のために贈られてきても、手渡すことが許されません。
病院が被災して、民間のお医者様が無償で、協力しようとしても許されません。
こんな時でさえ「規則」の壁があるのです。

支援物資は「まごころ」の結晶です。
みんな大切な時間とお金を使って、被災者のために物品を買い集めて、梱包して、送ってくれているのです。
被災地の真実の声は、毛布も足りない、靴下もない、服もない、下着もない・・・
そんな方々が、まだまだ何万人もいるのです。
他県の自治体で住民から被災地のためにと物資が集まっても、大量在庫となっている行政が多いのも事実です。
祈望では、ある自治体に大量に余っている物資を譲っていただけるよう相談しました。
結果、様々な規則があるため、簡単には譲っていただけませんでした。
余っていて困っている傍ら、必要で困っている方々が、たくさんいるのに・・・

私には力がありません。
何度も何度も歯がゆい思いを繰り返すばかりです。

私には、被災地に行って歌声で感動させることも、美味しい料理を振る舞う事も、人を笑わせてあげることもできません。
ただ、これからの東北のために、宮城のために、この先なにが必要なのか?何をしなければならないのか?
それを考え、多くの方々のお力をお借りしながら、一歩一歩、亀の歩みのごとく進むしかありません。

末端の声など聞いてられない!
これが、国の本音なのですか?

復興は町の形だけが、元に戻っても意味がありません。
そこに、地元の方々の想いが反映されなければなりません。
「故郷」が消えてなくなることの苦しみ・・・
「故郷」を自分達の手で蘇らせたい想い・・・

被災地の真実の声を耳ではなくて心で聞いていただけることを願っています。

代表 金野

支援活動 | 11:15 PM

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